ガス給湯器の設置場所、種類と注意点を解説

ガス給湯器は、設置場所によって、選ぶべき機種が異なります。また、設置場所によっては、注意すべき点もあります。ここでは、ガス給湯器の設置場所の種類と、注意点について解説します。まず、ガス給湯器の設置場所は、大きく分けて「屋外設置型」と「屋内設置型」があります。屋外設置型は、さらに「壁掛け型」と「据置型」に分けられます。壁掛け型は、建物の外壁に設置するタイプで、省スペースで設置できるため、マンションやアパートなどの集合住宅でよく使われます。据置型は、地面やベランダなどに設置するタイプで、戸建て住宅でよく使われます。一方、屋内設置型は、浴室内に設置する「バランス釜」と、キッチンなどに設置する「FE式(強制排気式)」、「FF式(強制給排気式)」があります。バランス釜は、浴槽に隣接して設置され、自然給排気を行うタイプです。FE式は、排気筒を使って、強制的に排気を行うタイプです。FF式は、給気と排気を専用の給排気筒を使って、強制的に行うタイプです。設置場所を選ぶ際には、まず、建物の構造や配管の状況を確認しましょう。マンションやアパートなどの集合住宅では、設置場所が指定されている場合が多いため、管理規約などを確認する必要があります。また、戸建て住宅の場合でも、設置場所によっては、追加工事が必要となる場合があります。さらに、排気方法も考慮する必要があります。屋外設置型の場合は、排気口の位置に注意が必要です。排気口が隣家や窓の近くにあると、排気ガスが室内に入り込む可能性があるため、注意が必要です。屋内設置型の場合は、適切な給排気設備が設置されているかを確認しましょう。特に、バランス釜は、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性があるため、注意が必要です。ガス給湯器の設置場所は、安全性に大きく関わるため、専門業者に相談し、適切な機種を選び、適切な場所に設置してもらうことが重要です。