ガスには、都市ガスとプロパンガスの2種類があります。どちらのガスを使用しているかによって、ガス漏れ時の対応や、臭いの特徴が異なります。今回は、都市ガスとプロパンガスの違いと、それぞれの臭いの特徴について解説します。まず、都市ガスは、地下のガス管を通って供給されるガスです。主成分はメタンで、空気より軽いため、ガス漏れが発生した場合は、天井付近にガスが溜まります。一方、プロパンガスは、液化石油ガス(LPG)をボンベに詰めて供給されるガスです。主成分はプロパンで、空気より重いため、ガス漏れが発生した場合は、床付近にガスが溜まります。都市ガスとプロパンガスでは、ガス漏れが発生したときにガスが溜まる場所が異なるため、換気の方法も異なります。都市ガスの場合は、天井付近の窓を開けて換気を行い、プロパンガスの場合は、床付近の窓やドアを開けて換気を行いましょう。次に、臭いの特徴についてです。都市ガスもプロパンガスも、ガス自体には臭いがありません。しかし、ガス漏れに気づきやすくするために、安全のために、付臭剤と呼ばれる臭いをつけています。都市ガスの付臭剤は、玉ねぎが腐ったような臭い、プロパンガスの付臭剤は、石油ガスのような臭いが特徴です。どちらのガスを使用しているかによって、付臭剤の臭いが異なるため、普段から自宅で使用しているガスの臭いを覚えておくと、ガス漏れに気づきやすくなります。ガス漏れに気づいたら、まず、火気の使用を避け、換気を行いましょう。そして、ガスの元栓を閉めて、ガス会社に連絡してください。ガス会社は、24時間365日、緊急対応を行っています。ガス会社に連絡する際には、ガス臭いと感じた場所、時間、状況などを詳しく伝えましょう。ガス会社の担当者が到着するまで、火気の使用を避け、換気を続けましょう。最後に、ガス漏れを防ぐためには、日頃の点検が重要です。ガスコンロやガス栓、ガス管などに異常がないか、定期的に確認しましょう。また、ガス警報器を設置することもおすすめです。ガス警報器は、ガス漏れを感知し、警報音で知らせてくれます。ガス警報器は、ホームセンターや家電量販店などで購入できます。
都市ガスとプロパンガスの違いと臭いの特徴