スズメバチの種類別巣の特徴と見分け方

スズメバチは、種類によって巣の形や作られる場所が異なります。オオスズメバチの巣は、土の中や木の根元など、閉鎖的な空間に作られることが多く、外からは見えにくいのが特徴です。キイロスズメバチの巣は、初期はとっくりを逆さにしたような形をしていますが、次第に大きくなり、ボール状になります。軒下や木の枝など、開放的な場所に作られることが多いです。コガタスズメバチの巣も、初期はとっくりを逆さにしたような形をしていますが、キイロスズメバチの巣よりも小型で、丸みを帯びています。ヒメスズメバチの巣は、樹洞や屋根裏など、閉鎖的な空間に作られることが多いです。モンスズメバチの巣は、軒下や木の枝など、開放的な場所に作られることが多く、外皮はマーブル模様が特徴です。これらの巣の特徴を知っておくことで、スズメバチの種類をある程度見分けることができます。スズメバチに刺された時の症状は、種類によって異なりますが、共通して言えるのは、激しい痛みと腫れです。オオスズメバチに刺された場合は、激しい痛みと腫れに加え、吐き気、めまい、呼吸困難などの全身症状が現れることがあります。これは、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なアレルギー反応で、命に関わる危険性もあります。キイロスズメバチに刺された場合も、同様の症状が現れることがありますが、オオスズメバチほど重篤になることは少ないです。コガタスズメバチやヒメスズメバチに刺された場合は、痛みや腫れは比較的軽いことが多いですが、人によってはアレルギー反応を起こすことがあります。スズメバチに刺された場合は、まず、安全な場所に避難し、刺された箇所を流水でよく洗い流します。その後、刺された箇所を冷やし、安静にしましょう。全身症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診する必要があります。