困ったときの助け舟!生活トラブル解決マニュアル

2025年
  • 昨日まで無かったのに?我が家の軒下の恐怖体験

    ゴールデンウィークが明けた、ある週末のことでした。洗濯物を取り込もうとベランダに出た私は、ふと軒下の隅に、見慣れないものがぶら下がっているのに気づきました。大きさは指先ほどで、色は灰色。最初は、どこかから飛んできた泥かゴミだろうと、特に気に留めていませんでした。しかし、その二日後、再び同じ場所を見た私は、自分の目を疑いました。あの物体が、明らかに大きくなっているのです。形は、とっくりを逆さにしたような、なんとも不思議な形状でした。胸騒ぎがして、スマートホンで「軒下 逆さのとっくり」と検索した時、表示された画像と記事に、私は血の気が引きました。「キイロスズメバチの初期の巣」。そこには、そう書かれていました。まだ女王蜂一匹だけの段階なので、駆除するなら今がチャンスだとも。しかし、高所であることへの不安と、「まだ女王蜂一匹なら大丈夫だろう」という甘い考えが、私の行動を鈍らせました。業者に連絡するのを一日、また一日と先延ばしにしてしまったのです。そして、最初に見つけてからちょうど一週間後。私が目にしたのは、とっくりの面影など微塵もない、ソフトボールほどの大きさになった球体の巣でした。その周りには、数匹の働き蜂が警戒するように飛び回っています。わずか数日の間に、巣は恐ろしい速さで姿を変え、その城の主は着々と兵隊を増やしていたのです。背筋が凍るような恐怖を感じました。あの時、すぐに行動していれば。あの「一日」の油断が、平和だったはずの我が家のベランダを、危険な領域へと変えてしまったのです。蜂の巣の成長速度とは、時間との戦いなのだと、私はこの時、身をもって思い知らされました。