エアコンの取り付け工事は、どのような流れで行われるのでしょうか?ここでは、一般的なエアコン取り付け工事の流れを、詳しく解説していきます。まず、工事の前には、業者による現地調査が行われます。現地調査では、エアコンの設置場所、室外機の設置場所、配管ルート、電源の位置などを確認し、見積もりを作成します。見積もりに納得したら、正式に工事を依頼し、工事日程を決めます。工事当日、業者はまず、養生作業を行います。養生作業とは、床や壁などを傷つけないように、保護シートなどで覆う作業です。養生作業が終わったら、室内機の取り付け作業を行います。室内機を取り付ける位置に、背板と呼ばれる金属製の板を取り付けます。背板に室内機を引っ掛け、水平器を使って水平に取り付けます。次に、配管を通すための穴を壁に開けます。標準工事では、木造・モルタルの壁に1箇所の穴あけが含まれています。コンクリートの壁や、タイル張りの壁など、特殊な壁に穴を開ける場合は、追加工事費が発生します。穴を開けたら、配管パイプ、ドレンホース、連絡電線を束ねて、穴に通します。室内機の取り付けが終わったら、室外機の設置作業を行います。標準工事では、室外機は平地またはベランダに設置することを想定しています。室外機を設置場所に置き、水平器を使って水平に設置します。室外機と室内機を配管パイプで接続し、真空引き作業を行います。真空引き作業とは、配管パイプ内の空気や水分を取り除く作業です。真空引きを行うことで、エアコンの性能を最大限に引き出し、故障を防ぐことができます。最後に、試運転を行い、正常に動作することを確認します。問題がなければ、工事完了です。工事完了後、業者は、作業内容や注意事項などを説明し、保証書などを渡してくれます。エアコン取り付け工事は、おおよそ2時間から3時間程度で完了しますが、工事内容によっては、さらに時間がかかる場合があります。