スズメバチの巣の種類と見分け方

スズメバチの巣は、種類によって形や作られる場所が異なります。オオスズメバチの巣は、土の中や木の根元など、閉鎖的な空間に作られることが多く、外からは見えにくいのが特徴です。表面は、貝殻を重ねたような模様になっています。キイロスズメバチの巣は、初期はとっくりを逆さにしたような形をしていますが、次第に大きくなり、ボール状になります。軒下や木の枝など、開放的な場所に作られることが多いですが、屋根裏や壁の隙間など、閉鎖的な空間に巣を作ることもあります。外皮には、波模様があります。コガタスズメバチの巣も、初期はとっくりを逆さにしたような形をしていますが、キイロスズメバチの巣よりも小型で、丸みを帯びています。外皮は、比較的滑らかです。ヒメスズメバチの巣は、樹洞や屋根裏など、閉鎖的な空間に作られることが多いです。モンスズメバチの巣は、軒下や木の枝など、開放的な場所に作られることが多く、外皮はマーブル模様が特徴です。これらの特徴を参考に、スズメバチの巣の種類を見分けましょう。アシナガバチの巣は、とっくりを逆さにしたような、特徴的な形をしています。大きさは、数センチから数十センチ程度で、スズメバチの巣に比べて小型です。巣の材料は、木の繊維や泥などを唾液で固めたもので、表面は比較的滑らかです。アシナガバチの巣は、軒下や木の枝、ベランダなど、雨風がしのげる場所に作られることが多いです。アシナガバチは、スズメバチに比べて攻撃性は低いですが、巣に近づいたり、刺激したりすると、攻撃してくることがあります。特に、巣に近づく際は、ゆっくりと静かに近づき、振動を与えないように注意しましょう。また、アシナガバチの巣を見つけた場合は、自分で駆除しようとせず、専門業者に依頼するのが安全です。